尼寺生活①〜29歳独身、全うな社会人になる〜
★尼寺生活1週目完了
なんだかんだで、前任の業務の後処理に追われまくり、
人事と前部署の板挟みに苦しめられたが、
一応目途が経ち、本格的な尼寺生活が始まった。
何をすればいいのか、人事にメールしたところ、「待機」の二文字。
なにすんだよ!と思いながらも、これは優雅なモラトリアム。
やりたいことをしようではないか。
とりあえずTOEICの点数を上げておくために英語の勉強をしている。
(たまにツムツムという名の脳トレ)
場所が前部署から移動になり、他支社の人が業務場所が私の新天地となった。
そこは会社のメール室もあって、人の出入りは激しいが勉強は出来る。
ひとつ発見があったのだが、今の会社では郵便の管理、社員への郵便物の配布は、
少し障害のある人(正しい表現であって欲しい)たちが請け負っているらしい。
彼らの職場も同じ場所で、毎日顔を合わしているのだが、
私が感心するのが、彼らの朝のルーチンである。
毎日立って、管理職らしきおじさん達と「おはようございます」「ありがとうござ
います」「教えていただけますか」といった文言を復唱する。
それから前日の日経新聞のコラムである春秋を読み上げる。
漢字などが弱いらしく、すらすらと読める日はあまりないが、
そこから時事等をおじさん達から学んでいる(本当に聴いているかは正直謎)。
この会社もいいことしてんだなと思った。
★尼、コンサルされる。5/10
さて、未だに前部署の業務から脱出できずにいるが、心は穏やかである。春だ〜!
今日は人事曰く「相当な投資」である更生プログラムの講師との初対面の日。
意識高い系BBAやギトギトの俺様系だったら、即効新天地で還俗だっ!!
と思っていたら、それはそれは腰の低い65歳のおじさんだった。
あくまでも「中立的」な立場を貫くというそのおじさんは、
とりえあえず私の話を聴いてくれた。
辞める等の発言はしていない(←これ人事に聞かれたらアウト)
ただ、前部署の業務はマジで勘弁(←これ人事に聞かれたらアウト)
改心の証の誓約書のやり直しは地獄(←これも人事に聞かれたらアウト)
この会社健全すぎて無理、合わない(←これも人事に聞かれたらアウト)
そして、コンサルおじさんは言った。
「私は、あなたは良い人だと思います。お友達も多そうだ。」
・・・・・・!?!??!
だろ?!
とりあえず、この人ならまだコンサルされてもいいと思った尼であった。
★尼修行1回目 5/10
尼、また面談されました。計5回?されるわけだが・・。
「客観的、且つ、中立的な立場」で私のキャリアをアドバイスしてくれるというこ
の見せしめ研修。
前回やったモチベーションテストの結果は案の定「適職じゃないから自己表現も出
来なくて評価も低い」というありさま・・・。
(わかり切ったことすぎる・・・THE今更!)
研修自体は特筆面白いこともなく、キャリアのことだのなんだのでお話してもらっ
た程度。
「仕事が楽しい人なんてほんの一握りですよね?理想論ですよね?」
とかほざいちゃう尼。
こういったことはまた追々・・・。
お伝えしたいのは、その会場!!!
最近移転してきたという研修所&オフィスはモダンな保育園のようで、おしゃれ!
モチベーションの重要要素(モチベーター)である「環境整備」はクリア!
トイレも広くて照明もばっちり!
個人ロッカーのデザインがおシャンティーーーーー!!
(ここでだったらまだやる気出るわ〜)
さてさて、そんなことはさておき。
その研修コンサル会社はたくさんの本や手帳を出版していて、そこらじゅうに展示
されている。
そこで尼が手に取ったのは「新渡戸稲造の武士道とインテグリティ」。
「なんで無理やりカタカナ持ってきた・・・?」と思いながら、
触りを読んでみると面白い。
留学志望理由を聞かれた若き(?)稲造は「「太平洋の架け橋」になりたい」と言
ったそうだ。
西洋のよきところを日本に持ち帰り、日本のよきところを西洋に伝えると。
全く留学志望などないが、ちょっと留学したくなった・・・。
(尼修行中の身のくせに)
今まで手に取ったことがなかったが、修行の宿題も思ったほどないので、
(課題の一つ:虫や鳥や魚の気持ちになって自分を見てみよう!え・・・虫!?)
同時並行で、新渡戸稲造の名著である「武士道」を読んでみたいと思う!
だって、人間だもの!
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